ワタナベ・フルート教室

フルートウェブレッスン第5回

フルートの持ち方・構え方


今回のレッスンでは「フルートの持ち方・構え方」テーマにしたいと思います。フルートは他の木管楽器と違い、楽器を持ち上げて横に構えなくてはならないので、両手共にかなり不自然な形にしなくてはなりません。特に左手の構えは難しく、フルートを吹く人の多くが問題を抱えています。
手の自然な形
手の形は人それぞれなので一概に「これがフルートのよい持ち方だ」とは説明しにくいのです。そこで、ここでは皆さんの手をリラックスさせたときの形になるべく近くなるようなフルートの持ち方を考えていくことにしましょう。リラックスした状態で手のひらを上にして、手を机の上に置いてみてください。親指は横を向き、他の4本の指は軽く丸まった状態になると思います。これを「手の自然な形」と呼ぶことにしましょう。
左手の構え方
フルートの指のテクニック上の問題のおそらく80%以上は、左手に関することだと思います。左手の構え方が難しい理由は、

1. 手首を不自然な形にする必要がある。
2. 人差し指は楽器を支えるだけでなく、キイも押さえなくてはならない。

という2点にまとめられると思います。まず左手でフルートを持つ時の親指と人差し指の位置を決めましょう。人差し指の付け根でフルートを支え、親指と人差し指でキイを軽く押さえてみてください。この時、親指の第1関節は軽く曲がっています。キイに触れるのは、親指は第1関節の少し上、人差し指は爪の反対側辺りです。でもこれは指の長さや手の大きさによって変わります。基準は「手の自然な形」です。この状態になるべく近づけましょう。さて、この2本の指の位置が決まったら、残りの3本は軽く添えるだけです。この時、手首の角度を絶対に変えないで下さい。インラインのフルートを使っている人は薬指のキイが遠く感じるかもしれません。親指以外の指は爪の反対側辺りでキイを押さえるようにしてください。関節を折り曲げて、指先で押さえないで下さいね。こうすると勝手に力が入ってしまい、指が滑らかに動きません。では、フルートから手を離してもう一度親指と人差し指の位置を決めるところからやり直してみてください。どうですか?なんとなくフルートが手に馴染んできましたか?
私の左手の構えです。参考にしてみてください。

右手の構え方
次は右手です。右手の問題点は、

1. 楽器を支える親指の位置がなかなか決まらない。
2. 小指に力が入りすぎてしまう。

の2点です。まず、右手をぶらーんと脱力して「手の自然な状態」にしてみて下さい。そして、その形のまま指をフルートのキイの上に載せて見てください。親指以外の指の位置が決まったら、人差し指の反対側にある親指で下から楽器を支えてみてください。私は親指の先でフルートを斜め下から支えています。
両手の構えを正面から見てみました。
手の自然な形

フルートに触れる部分
キイと歌口は別として、楽器を支える左手人差し指の付け根と右手親指以外の部分はフルートに触れないようにしてください。たまに右手の指の付け根で楽器を支える方がいらっしゃいますが、それは指の運動の妨げになります。親指でうまくフルートを支えてみて下さい。
フルートを構える
フルートの持ち方が分かったところで、フルートを構えてみましょう。ウェブレッスン第2回を参考にして真直ぐに立ち、フルートを構えるのですが、この時肩を上げないでください。ひじを少しだけ開き、右手首は真直ぐにしましょう。左ひじを上げすぎると手首がすぐに痛くなってしまいます。フルートを地面に対して平行になるほど持ち上げる必要はないと思います。
「慣れ」が大切
以上のアドバイスを基にして、すぐに自分に合ったフルートの持ち方を見つけることが出来る人は殆どいません。長い練習を通して、バランスの良い、疲れの少ない持ち方を見出せるのです。練習しているうちに手が痛くなったら、休みを入れてもう一度リラックスして楽器を構えて見ましょう。だんだんあなたの体に合ったフルートの持ち方がわかってきます。
どうしてもうまくいかない時
指が短かったり、手が小さかったりしてなかなかうまく楽器が支えられない方もおられると思います。カバードキイやオフセットキイのフルート、あるいは左手小指のキイ(gis)を大きく設計したものなどを試してみてください。
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